妖しのセレス あらすじと感想
こんにちは。
今日は「妖しのセレス」を読んでみました。
異世界ファンタジー漫画『ふしぎ遊戯』で一躍有名となった渡瀬悠宇氏の作品で、『ふしぎ遊戯』とは対照的に現代を舞台にしたSF・サスペンス風味の強いストーリーとなっています。
主人公の御景妖(みかげ・あや)はどこにでもいるごく普通の女子高生でしたが、双子の兄・明(あき)とともに16歳の誕生日を迎えたそのとき、彼女の運命は大きく変わることになります。
「御景を滅ぼす力を持った女」とみなされ、親族一同から命を狙われることになってしまった妖。
それに対して「御景の一族の希望の象徴」とみなされ、保護される明。
当然のごとく二人は引き離されてしまい、妖は自らの運命に立ち向かい、明を取り戻すための戦いに身を投じることを決意するのでしたー。
とにかく少女漫画としては非常にハードな作品であり、主人公の妖には第一話から壮絶な試練が待ち受けているわけですが、本作の見所といえば、そんな妖の強さ、たくましさでしょう。
家族親族が敵となり、さらに自分の内に居る「もう一人の自分」も敵である。そんな状況で何度も涙し、くじけそうになりながらも、一歩一歩前へと進んでいく。
そして、そんな妖を取り巻く人間関係ー御景家に祭り上げられ、本人同士の意思とは関係なしに対立してしまうことになった双子の兄・明、御景家の手先でありながら妖と相思相愛の関係になってしまう謎の男性・十夜(とおや)、妖の喧嘩仲間という立場でありながら妖に少しずつ惹かれていく雄飛(ゆうひ)などといった個性的なキャラクターも非常に魅力的です。
カテゴリーとしては少女漫画ではありますが、ぜひ男女問わず多くの方に読んでいただきたい作品です。
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