鋼の錬金術師 あらすじと感想
こんにちは。
今日はアニメ化・映画化についで実写化も決定しているダークファンタジー
「鋼の錬金術師」を読んでみました。
個性豊かなキャラクター及び、骨太にして綿密なストーリー展開が面白いです。
舞台は錬金術が一種の科学技術として存在する世界。
主人公のエドワード(エド)とアルフォンス(アル)の兄弟が、それぞれ「手と足」「身体全体」を失うところから始まります。
兄弟が「人体錬成」という最大の禁忌を犯してまで取り戻そうとしたのは、他界した最愛の母でした。
失われた肉体を取り戻すべく、機械の手足をつけたエドと、魂を巨大な鎧に定着させたアルは長い旅にでます。
この兄弟の旅と、その目的である錬金術の究極アイテム「賢者の石」が物語の核となるのですが、この「賢者の石」を巡って様々な人間の欲が渦巻きます。
目的のために国家錬金術師となったエドは錬金術にかかわる人々と関わりを持ちますが、この錬金術師達、実に色々な背景を持っています。
戦場での悲惨な経験をバネに、新しい国造りをしようと野心に燃えるマスタング大佐、戦争で大きなトラウマを負ったアームストロング、己の研究のために家族を手にかけるタッカー、欲望のおもむくままに力をふるうキンブリー。
これらの人物像が、正にこの作品を高めるスパイスとなっているのです。
時には残酷な事実を突きつけられ、絶望的状況な場面が多いですが、
カラリとした明るいギャグタッチな展開と、なによりエドとアルの強い絆が暗い雰囲気を吹き飛ばしてくれます。
特に低い身長をコンプレックスに感じているエドが「チビ」や「豆」などの単語に反応する場面は抱腹絶倒です。
大きな力を手にして、呑み込まれていくのが人間。
そして、大きな力を強い心でねじ伏せるのも人間。
多くのものを失いながらもエドとアルが学んだのは「人間の愛と強さ」。
この究極の人間讃歌を、エドとアルと共に旅をしながら学んでみませんか?
きっと、大切なことに気づくでしょう。
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